思考訓練場

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女性の社会活躍に置いて市職員としてできること(Take2)

女性の社会活躍において市職員としてできること (60分1000字)

 

 多くの女性が活躍する社会を作るには、コミュニティを活用した子育て環境の改善が必要である。なぜなら、日本では未だに女性の家庭内における家事や子育てでの役割が大きく、女性の社会進出に伴って出生率の低下にも影響を及ぼしている。まず、女性の家庭における家事や子育ての役割を改善していくには、地域社会が現役世代の女性を理解し支える仕組みが必要である。しかし、現役世代は時間の余裕がなく地域コミュニティとの関わりが希薄である。そこで私は市職員として、地域コミュニティを活用し、子育て環境の改善することを目指し、女性の社会活躍を推進していきたい。

 まず、現役世代が地域コミュニティを通じて市政に参画するにはわかりやすい成功体験が必要である。たとえば、とある自治会では待機児童を抱える家庭が複数あり、その状況を解決する為に、自治会員同士で支え合えるようになれば、現役世代の声が反映され、自治会が支援したという成功体験になり、これまで表出していなかったニーズが出てきやすくなるだろう。実際に、市主催イベントの参加者に話を聞くと「以前に自分の意見が反映され、街が変わってから参加する意味を感じた」と言う方がいらっしゃり、成功体験が市政に参画する強い動機になっていることを確認できた。

 では、その次に表出していない市民のニーズの応えるにはどうすれば良いだろうか。その為には、現役世代の悩みを抽出する為に、各自治会を活用できるのではないだろうか。たとえば、自治会の回覧板に子育て世帯の悩みをアンケートし、共有する事で隣接する住民がコミュニーケーションをとりやすくなる。そうすることで、子育て世代の悩みは家庭の問題から地域の問題へとスケールアップし、市政への声が届きやすくなるのである。たしかにプライバシー保護の観点から、家庭環境を公表するのを懸念する声もあるであろう。この点に関しては、これからも考えていく必要がある。しかし、現役世代にとって今年度開催された「40歳対象市政説明フォーラム」は土日の開催にも関わらず、参加率は1%程であり、市民協働イベントとして足を運ぶにはハードルが高かったのである。その点からも、市民の生活に根付いている地域コミュニティである、自治会との連携を強めることが効果的ではないだろうか。

 以上の内容から、これまで表出されていない現役・子育て世代の声を抽出する為には、地域コミュニティの成功体験を助長する必要がある。その為に、各自治会と市の連携体制を強めていくべきである。そうすることで、女性の社会活躍を推進する地域コミュニティが熟成するのである。そこで私は市職員として、普段から世代間のつながりをを深められるような働きかけをしていきたい。 (60分1115文字)